大河ドラマ『豊臣兄弟!』第18回「羽柴兄弟!」は、2026年5月10日に放送されました。天正元年(1573年)から天正3年(1575年)ごろ。藤吉郎が城持ちとなり、兄弟が「羽柴」を名乗ります。のちの豊臣家を支える若者たちも、一気に登場しました。
第18回のあらすじ
冒頭、信長は長篠の戦いで武田勝頼を破ります。ただし合戦の場面はなく、地図で説明されるだけ。主役はあくまで兄弟だ、という作り手の思いが伝わります。
浅井攻めの手柄で、藤吉郎は織田家の家老になり、北近江をまかされます。長浜に城を築いて「羽柴筑前守秀吉」と名を改め、小一郎も「羽柴小一郎長秀」と名乗ります。「羽柴」は、丹羽長秀の「羽」と柴田勝家の「柴」をとった名です。
城下をおさめることになった小一郎は人手が足りず、竹中半兵衛のすすめで、家臣を選ぶ試験を開きます。槍、算術、座禅をしたまま運ばれる心の試し、とんち。最後まで残ったのは石田三成(松本怜生)、藤堂高虎(佳久創)、片桐且元、平野長泰の4人でした。
最後の課題は「4人のなかから落とす者を自分たちで1人決めよ」。三成は「高虎と自分の二人で一人分の取り分でかまわないので、全員を家来に」と答えます。こうして三成・且元・長泰は秀吉の家臣に、高虎は小一郎の家臣になり、高虎は涙ながらに忠誠を誓いました。
ほかにも、寧々の父・浅野長勝が亡くなり、寧々が加藤清正や福島正則をわが子のように育てるようすや、信長が市と三姉妹を迎え入れる場面も描かれます。
主な登場人物
- 小一郎(羽柴長秀/豊臣秀長)/仲野太賀、藤吉郎(羽柴秀吉)/池松壮亮
- 竹中半兵衛/菅田将暉
- 石田三成/松本怜生(初登場)
- 藤堂高虎/佳久創(初登場)
- 片桐且元/長友郁真、平野長泰/西山潤
- 加藤清正/伊藤絃、福島正則/松崎優輝
- 浅野長勝/宮川一朗太(この回で退場)
史実と比べてみると
- 長浜城:天正元年に浅井の旧領をもらった秀吉は、はじめ小谷城に入り、のちに今浜を「長浜」と改めて城を築きました。小谷城の建材が使われたとされます。
- 羽柴の名:丹羽長秀と柴田勝家から一字ずつとったとするのが通説ですが、確かな史料はありません。筑前守になったのは天正3年7月です。
- 秀長の名:このころは「長秀」と名乗り、のちに丹羽長秀と重ならないよう「秀長」に改めたとされます。
- 家臣の採用試験:ドラマの創作です。三成が仕えたのは天正2年ごろとされ、有名な「三献茶」の話は採られていません。
- 藤堂高虎:浅井家などの主君を何度も変えたあと、天正4年ごろに秀長に仕えたとされます。秀長の家臣になったことは史実どおりです。
- 清正と正則:どちらも秀吉の親類で、少年のころから秀吉と寧々のもとで育てられたとされます。
振り返り
戦のない回でしたが、のちの豊臣政権を動かす若者がそろい、高虎が小一郎の家臣になるという大事な場面がありました。生涯を通じて秀長を支える高虎との縁は、ここから始まります。
放送中の回の記事や登場人物の解説は、大河ドラマ『豊臣兄弟!』特集にまとめています。
























