大河ドラマ『豊臣兄弟!』第17回「小谷落城」は、2026年5月3日に放送されました。元亀3年(1572年)から天正元年(1573年)。信玄の死、将軍の追放、朝倉と浅井の滅亡と、大きな出来事が続く回です。
目次
第17回のあらすじ
足利義昭にうながされた武田信玄が遠江へ攻めこみ、徳川家康は三方ヶ原で大敗します。京では義昭も兵をあげ、信長は追いつめられたかに見えました。ところが武田軍は急に引き返します。信玄が亡くなったのです(ドラマでは餅をのどに詰まらせる形で描かれました)。
後ろだてを失った義昭は、信長によって京から追われます。信長は浅井・朝倉攻めを再開し、朝倉義景は一族の朝倉景鏡に裏切られて討たれ、朝倉家は滅びました。
助けを失った浅井長政は小谷城にこもり、父の久政は自害します。嫡男の万福丸は見つからず、長政は「もうこの世にはおるまい」となげきました。兄弟は市たちを救うため城に入り、長政に「侍の誇りを捨ててでも生きのびてほしい」と説きます。しかし長政は、自分も信長を倒して天下をつかもうとしていたと打ち明け、降伏を断りました。
長政は茶々・初・江の三人の娘を市に託し、腹を切ります。介錯する者がおらず苦しむ長政に、市はみずから刀をとって介錯し、返り血を浴びました。浅井家は、ここで滅びます。
主な登場人物
- 小一郎(豊臣秀長)/仲野太賀、藤吉郎(豊臣秀吉)/池松壮亮
- 武田信玄/高嶋政伸(この回で退場)
- 徳川家康/松下洸平、本多忠勝/夏生大湖(初登場)
- 足利義昭/尾上右近
- 浅井長政/中島歩、浅井久政/榎木孝明(ともにこの回で退場)
- 市(お市の方)/宮﨑あおい
- 朝倉義景/鶴見辰吾、斎藤龍興/濱田龍臣
史実と比べてみると
- 三方ヶ原の戦い:元亀3年12月22日、家康が信玄に大敗しました。
- 信玄の死:元亀4年(1573年)4月、甲斐へ帰る途中で亡くなったとされます。病死とするのが一般的で、餅の話はドラマの演出です。
- 義昭の追放:天正元年7月、槇島城で兵をあげた義昭が降伏し、京を追われました。これで室町幕府は終わったとされます(義昭は将軍の職を持ち続けたので、異論もあります)。
- 朝倉家の滅亡:天正元年8月、刀根坂の戦いに敗れた義景は大野へ逃れ、景鏡に背かれて自害しました。斎藤龍興もこの戦いで討死したとされます。
- 小谷城の落城:秀吉が城の京極丸をおさえて長政と久政を分断し、久政が先に、長政がそのあとに自害したとされます。市と三姉妹は信長方に引き取られました。
- 万福丸:落城後に捕らえられ、処刑されたと伝えられます。ドラマの「行方知れず」という扱いは創作です。
- 市が介錯したという記録はなく、ドラマの大胆な演出です。
振り返り
やさしい義弟だった長政が、最後に自分の野心を打ち明ける。そして市は「政治の道具」ではなく、自分の手で夫を見送る女性として描かれました。この小谷城の悲劇が、のちの茶々の生き方に影を落としていきます。
放送中の回の記事や登場人物の解説は、大河ドラマ『豊臣兄弟!』特集にまとめています。
























