大河『豊臣兄弟!』の登場人物ガイド ― 誰がどの役?(第40回「あさひの輿入れ」)
大河ドラマ『豊臣兄弟!』で、秀吉と秀長の妹・あさひを演じているのは倉沢杏菜さんです。第40回「あさひの輿入れ」(2026年10月18日放送)では、夫と別れさせられ、徳川家康のもとへ嫁ぐことになると伝えられています。
「あさひって実在したの?」「何歳で嫁いだの?」「前の夫はどうなったの?」。放送を見て気になりそうな疑問に、史実の旭姫(朝日姫)の姿から一問一答で答えていきます。
あさひ(旭姫)の早わかりプロフィール
| 呼び名 | 旭姫・朝日姫(あさひひめ)。家康に嫁いでからは「駿河御前」 |
|---|---|
| 生まれ | 天文12年(1543)、尾張 |
| 亡くなった年 | 天正18年(1590)1月、京の聚楽第で。48歳 |
| 母 | なか(大政所) |
| きょうだい | 姉のとも(秀次の母)、兄の秀吉・秀長。あさひは末の妹 |
| 夫 | 最初の夫(副田甚兵衛とも佐治日向守とも)→ 徳川家康 |
| 子ども | いない |
| 墓 | 京都・東福寺の塔頭南明院と、静岡市の瑞龍寺 |
| 大河での配役 | 倉沢杏菜 |
Q1. あさひは実在した人? 名前は「旭」と「朝日」どちらが正しい?
実在の人物です。秀吉・秀長の妹で、のちに家康の正室となりました。名前は「旭」とも「朝日」とも書かれ、どちらも「あさひ」と読みます。史料によって表記がゆれているため、どちらが正しいとは言い切れません。ドラマが平仮名の「あさひ」としているのも、そのためと考えられます。
Q2. 秀吉・秀長とはどういう関係?
母はどちらも、なか(のちの大政所)です。きょうだいは、姉のとも、兄の秀吉と秀長、そして末っ子のあさひの4人とされます。父親については、秀吉と同じ弥右衛門とする説と、なかの再婚相手の竹阿弥とする説があり、はっきりしていません。
Q3. 何歳で家康に嫁いだ? 家康とは何歳差?
家康に嫁いだのは天正14年(1586)5月、数えで44歳のときです。家康は数えで45歳でした。家康は天文11年12月の生まれなので、西暦に直すと二人とも1543年生まれ。年の差というより、ほぼ同い年どうしの再婚でした。
ただ、40代半ばでの輿入れは当時としてもかなり異例です。若い姫を嫁がせる、ふつうの政略結婚とは事情がまったく違っていたことがわかります。
Q4. 前の夫はだれ? ドラマの甚助のモデルは?
ドラマでは前原瑞樹さんが演じる甚助があさひの夫です。史実の前夫は、記録によって副田甚兵衛吉成とも佐治日向守とも書かれ、はっきりしません。家康との縁組のために離縁させられたと伝わります。その後は、自害したという話と、出家したという話の両方が残っています。
人物像は副田吉成(甚兵衛)のページで紹介しています。
Q5. なぜ家康に嫁ぐことになったの?
秀吉が、なかなか従わない家康を戦ではなく縁組で取り込もうとしたためです。小牧・長久手の戦いのあとも家康は上洛せず、秀吉は攻め込む準備を進めていましたが、天正13年11月の天正地震で出陣を取りやめます。そこで選んだのが、実の妹を家康の正室に送るという手でした。
それでも家康は動かず、半年後には母のなかまで岡崎へ送られます。この流れは大政所の人質事件と家康の上洛で、第40回の展開予想は第40回「あさひの輿入れ」あらすじと展開予想でまとめています。
Q6. 家康との夫婦仲は? 子どもはいた?
二人のあいだに子どもはいません。夫婦仲をうかがえる手紙などはほとんど残っておらず、仲が良かったのか悪かったのかは、よくわかっていません。
嫁いだ年の暮れに家康は本拠を浜松から駿府(いまの静岡市)へ移し、あさひも駿府で暮らして「駿河御前」と呼ばれました。家康の正室の座は、築山殿が亡くなってから空いたままでした。そこに収まったあさひは、豊臣と徳川をつなぐ「生きた証文」のような存在だったといえます。
Q7. そのあと、あさひはどうなった?
天正16年(1588)、母なかの病気見舞いのために京へ上り、そのまま秀吉の聚楽第にとどまりました。駿府には戻らず、天正18年(1590)1月、48歳で亡くなっています。家康の正室として暮らしたのは、実質2年ほどでした。最期の様子と墓所は旭姫(朝日姫)の最期でくわしく紹介しています。
ドラマのあさひと史実の旭姫 ― ここが違う
| 項目 | ドラマ(伝えられている内容) | 史実 |
|---|---|---|
| 縁組を言い出したのは | 家康が和睦の条件として求める | 秀吉の側から持ちかけたとするのが一般的 |
| 前の夫 | 甚助(前原瑞樹) | 副田甚兵衛吉成、または佐治日向守とされ、諸説ある |
| 名前の表記 | あさひ | 旭・朝日の両方の表記がある |
縁組をどちらが言い出したのかについては、姉妹サイトの旭姫の縁組は家康が求めたのか、秀吉が申し出たのかでくわしく検討しています。
まとめ
倉沢杏菜さんが演じるあさひのモデルは、秀吉・秀長の末の妹、旭姫(朝日姫)です。44歳で夫と別れ、家康の正室として駿府へ。子を持たず、わずか数年後に京で亡くなりました。兄たちの天下取りのために人生を差し出した女性の姿を知っておくと、第40回はいっそう胸に迫るはずです。
























