大河ドラマ『豊臣兄弟!』第34回「最強のライバル」は、2026年9月6日に放送されました。天正11年(1583年)から天正12年(1584年)3月ごろ。徳川家康が中心となる、いつもと違う回です。兄弟の前に「最強のライバル」が立ちはだかります。
第34回のあらすじ
冒頭、家康は幼い嫡男・長丸(のちの徳川秀忠)に薬草を教えて遊んでいます。
天下一統をはっきり意識した秀吉は、権威のしるしとして、石山本願寺の跡地に大坂城を築きはじめます。けれども家康は「関東を平らげるため」と言って顔を見せません。小一郎は家康の動きが気がかりでした。小田原の北条氏政(谷原章介)は、秀吉を「成り上がり」と見下しています。
羽柴方は、家康の嫡男・長丸を秀吉の養子に出すよう求めます。小一郎たちにとって養子は家と家を結ぶかけ橋でしたが、家康にはとても受け入れられない話でした。今川家で人質として過ごした幼いころ、かわいがっていた鳥を「自分の手で殺せ」と命じられたこと。正室の築山殿と長男の信康を失ったこと。「長丸だけは失いたくない」という思いが、家康の胸によみがえります。
秀吉と対立を深めた織田信雄が、家康に「秀吉を倒そう」と持ちかけます。いったんは断った家康でしたが、「もう誰にも従わぬ。あとはこの父がやる」と決め、奪う側に回りました。家康に動かされた信雄は、秀吉に通じていた家老を斬り捨てます。これが秀吉への宣戦布告となりました。家康は信雄に「よきお覚悟でござる」と言って、にやりと笑います。
主な登場人物
- 徳川家康/松下洸平
- 小一郎(豊臣秀長)/仲野太賀、藤吉郎(豊臣秀吉)/池松壮亮
- 織田信雄/山脇辰哉、津川雄光/早瀬栄之丞
- 北条氏政/谷原章介
- 石川数正/迫田孝也
- 酒井忠次/天野ひろゆき、榊原康政/栗原類、井伊直政/阿久津仁愛、本多忠勝/夏生大湖
- 今川義元/大鶴義丹(回想)
史実と比べてみると
- 大坂城:天正11年9月ごろに築きはじめたとされます。場所は石山本願寺の跡地で、もとあった生國魂神社は築城にともなって今の場所へ移されたとされます。
- 家康が来なかったわけ:本能寺の変のあと、家康は甲斐・信濃をめぐって北条氏と争い(天正壬午の乱)、和睦後は娘を北条氏直に嫁がせて手を結びました。
- 長丸の養子話:史料では確認できず、ドラマの創作とみられます。史実では、小牧・長久手の和睦のあと、次男の於義丸(のちの結城秀康)が秀吉の養子になりました。
- 人質時代:家康が幼いころ駿府の今川義元のもとで人質として過ごしたのは史実ですが、鳥の話は創作とみられます。
- 三家老の殺害:天正12年3月6日、信雄は秀吉に通じたとして家老3人を長島城で殺し、これが小牧・長久手の戦いの引き金になりました。家康がどこまでかかわっていたかには諸説あります。
- 家康と薬:家康が自分で薬を調合していたことはよく知られています。
振り返り
これまで腹黒い脇役として描かれてきた家康が、守るべき子のために天下を争う者へ変わった回でした。兄弟にとって、信長とも勝家とも違う手ごわい相手の登場です。
放送中の回の記事や登場人物の解説は、大河ドラマ『豊臣兄弟!』特集にまとめています。
























