大河ドラマ『豊臣兄弟!』第15回「姉川大合戦」は、2026年4月19日に放送されました。元亀元年(1570年)6月、織田・徳川と浅井・朝倉がぶつかった姉川の戦い。勝ったはずの戦が、兄弟にとって「地獄」として描かれました。
第15回のあらすじ
金ヶ崎から戻った織田信長は、浅井攻めの軍議を開きます。小一郎は市の身を案じて和睦を求めますが、信長は「裏切った者の行く末は地獄じゃ」とはねつけ、小一郎を投げ飛ばしました。藤吉郎は、小谷城のまわりの城を味方に引き入れる策を進めます。
信長は明智光秀を家臣にすると決め、光秀は信長をかばって鉄砲で撃たれたことも語られます。一方の足利義昭は、光秀に信長のようすを知らせるよう命じていました。義昭も徳川家康も、内心では信長が倒れることを願い、援軍の動きはにぶいまま。遅れて着いた家康に、信長は「そなたにも裏切られたかと思ったわ」と言い、わざと遅れたことを見ぬいて罰を与えます。
小谷城では、市を逃がそうとする兄弟の計画が持ち上がりますが、市の心は夫の長政にあり、うまくいきませんでした。
6月28日の朝、姉川をはさんで両軍が激突します。兄弟の前には浅井方の藤堂高虎が現れ、激しく暴れまわります。小一郎は、このとき初めて人を斬りました。徳川勢が崩れかけたところで横から攻めかかって形勢が逆転し、浅井軍は退きます。けれども勝利のあと、川は兵たちの血で赤く染まっていました。「本当にわしらは勝ったんかのう」とつぶやく藤吉郎に、小一郎は涙ながらに「ここは地獄じゃ」と答えます。
主な登場人物
- 小一郎(豊臣秀長)/仲野太賀、藤吉郎(豊臣秀吉)/池松壮亮
- 織田信長/小栗旬、明智光秀/要潤、足利義昭/尾上右近
- 徳川家康/松下洸平、石川数正/迫田孝也
- 浅井長政/中島歩、浅井久政/榎木孝明、市(お市の方)/宮﨑あおい
- 朝倉義景/鶴見辰吾
- 藤堂高虎
- 蜂須賀正勝/高橋努
史実と比べてみると
- 姉川の戦い:元亀元年6月28日、今の滋賀県長浜市の姉川の河原で戦われ、織田・徳川方が勝ちました。浅井方の損害は大きかったものの、浅井・朝倉を滅ぼすまでには至りませんでした。兵の数は史料によって幅があります。
- 徳川勢の横からの攻撃:徳川勢が勝負を決めたという話は、江戸時代の徳川方の記録に由来する通説で、実際のようすには諸説あります。
- 信長の狙撃:元亀元年5月、岐阜へ戻る途中の信長が杉谷善住坊に撃たれ、無事だった話は『信長公記』にあります。光秀がかばったというのは創作です。
- 藤堂高虎:姉川の戦いには浅井方として加わったと伝わります。
- 家康がわざと遅れた話、市を逃がす計画は創作です。
振り返り
合戦の勝ち負けではなく、ひとりひとりの兵の死を見せた回でした。「むだな殺し合いをなくす」と誓った小一郎が、自分の手で人を斬る。その重さが、赤い川の場面に重なります。
放送中の回の記事や登場人物の解説は、大河ドラマ『豊臣兄弟!』特集にまとめています。
























