いずもの おくに
| 地域 | 中国・近畿 |
|---|---|
| 所属勢力・属性 | フリー(歌舞伎) |
| 大名家 | フリー(歌舞伎) |
| 家紋 | 丸に三ツ星 |
| 主武器 | 舞扇・木刀 |
| 衣装・甲冑 | 歌舞伎装束 |
| 武将タイプ | 「歌舞伎の祖」・芸能 |
出雲大社の巫女。京都で「ややこ踊り」や男装の「かぶき踊り」を披露し、のちの歌舞伎の源流を創り出した伝説の女性。
かぶき踊りの登場
出雲阿国(いずものおくに)は、安土桃山時代から江戸時代初期にかけて活躍したとされる女性芸能者で、後の歌舞伎の源流となった「かぶき踊り」を創始したと伝えられる。戦国の争乱が終わりに近づき、人々が新たな娯楽を求めた時代に、阿国の斬新な踊りは大きな評判を呼んだ。芸能史に名を刻む伝説的な人物である。
出雲大社の巫女
阿国は、出雲大社の巫女であったと称し、社殿の修繕を勧める勧進のために諸国をめぐって踊りを披露したとも伝えられる。ただし、その出自については確かな史料が乏しく、実際に出雲大社と関わりがあったのかを含め、詳しいことは判然としない。謎の多い出自もまた、阿国の伝説的な魅力の一部となっている。
京での興行
阿国は、都である京へ上り、そこで斬新な踊りを興行して一世を風靡した。当時流行の風俗を取り入れ、時に男装して伊達男を演じるなど、常識にとらわれない自由で華やかな芸は、「かぶき(傾き)」と呼ばれて人々を熱狂させた。京の四条河原などでの興行は、大きな人気を博したと伝わる。
歌舞伎への発展
阿国が始めたかぶき踊りは、やがて多くの模倣を生み、女性の一座による踊りや、若い男性による踊りなど、さまざまな形へと発展していった。これらの流れが集約され、洗練されていった先に、日本を代表する伝統芸能である歌舞伎が成立する。阿国は、その大きな源流に立つ存在として位置づけられている。
史料と伝説のあいだ
もっとも、出雲阿国の生涯については、確実な史料がきわめて少なく、その実像には不明な点が多い。伝えられる逸話の多くは、後世に膨らんだ伝説的な色彩を帯びている。それでも、既存の枠を打ち破る新しい芸能を生み出した先駆者として、阿国の名は日本の芸能史に燦然と輝き、今日まで語り継がれている。



















