大河ドラマ『豊臣兄弟!』第6回「兄弟の絆(きずな)」は、2026年2月15日に放送されました(2月8日は衆議院選挙の開票速報のため休止)。鵜沼城に人質として残った藤吉郎を救うため、小一郎が信長に立ち向かう回です。
第6回のあらすじ
大沢次郎左衛門の従者の荷物に苦無(くない)が隠されていたことから、大沢に信長暗殺の疑いがかかります。小一郎の機転でその場で斬られることはまぬがれたものの、鵜沼城にいる藤吉郎の命が危うくなりました。信長は、翌日までに大沢の無実を証明せよと命じます。
目撃した者の話をたどると、苦無を入れたのは佐々成政でした。そしてそれを命じたのは、なんと信長自身。信長ははじめから大沢を信じていなかったのです。
小一郎は市に口ぞえを頼みますが、市は断り、兄の過去を語ります。信長はかつて仲のよかった弟・信勝に背かれ、柴田勝家に斬らせた。それから人を信じられなくなったのだ、と。
翌日、手づまりの小一郎は信長の前で「こたびのことで、あなたのことが大嫌いになり申した」と言い切り、兄を見捨てないよう迫ります。さらに大沢に刀を渡し、「大沢殿の命は兄の命」と自分を斬らせようとしました。大沢は刀を捨てて自分の髷を切り、出家すると申し出て、小一郎の許しを願います。信長は「あいわかった」と受け入れ、騒ぎは収まりました。
解放された藤吉郎は、寧々への求婚に成功します。信長は柴田勝家に犬山城を攻めるよう命じ、物語は美濃攻めへと進みます。
主な登場人物
- 小一郎(豊臣秀長)/仲野太賀
- 藤吉郎(豊臣秀吉)/池松壮亮
- 織田信長/小栗旬
- 市(お市の方)/宮﨑あおい
- 大沢次郎左衛門/松尾諭
- 佐々成政
- 織田信勝(回想)/中沢元紀
- 柴田勝家/山口馬木也
- 寧々(北政所)/浜辺美波
史実と比べてみると
- 大沢を斬れという命令:『太閤記』には、信長が「大沢は心変わりするかもしれない」として殺すよう命じ、秀吉が「今後の調略ができなくなる」と反対した話があります。ドラマはこれをもとに、信長が苦無を仕込ませたという筋を加えています。
- 大沢のその後:ドラマでは出家を申し出ますが、伝えられる史実では、大沢はその後も秀吉や秀次に仕えたとされます。
- 信勝の死:信勝は弘治2年(1556年)の稲生の戦いで信長に敗れて許されたあと、ふたたび謀反を疑われて殺されたとされます。勝家が斬ったというのはドラマの脚色とみられます。
- 犬山城:信長のいとこ・織田信清の城で、永禄8年(1565年)ごろ信長に攻め落とされたとされます。
- 藤吉郎と寧々の結婚:通説は永禄4年(1561年)ですが、時代考証の黒田基樹氏らは、近年の研究から永禄8年ごろとする説を採ったと話しています。
振り返り
相手が信長でも、兄のためなら「大嫌い」と言える。タイトルどおり兄弟の絆が試された回でした。人を信じられない信長に、小一郎が「信じること」を突きつけたようにも見えます。
放送中の回の記事や登場人物の解説は、大河ドラマ『豊臣兄弟!』特集にまとめています。
























