【豊臣兄弟!】第8回「墨俣一夜城」あらすじと振り返り|一夜で燃えた砦と直の死、一夜城は史実か

豊臣秀長 イラスト

大河ドラマ『豊臣兄弟!』第8回「墨俣(すのまた)一夜城」は、2026年3月1日に放送されました。時は永禄9年(1566年)の夏。有名な「墨俣一夜城」に新しい解釈が加えられ、小一郎には大きな別れが訪れます。

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第8回のあらすじ

出陣の前、小一郎は「戻ったら祝言を挙げよう」と直に約束します。けれども織田信長の本当のねらいは墨俣ではなく、美濃の北方城(安藤守就の城)でした。墨俣はおとり。藤吉郎は、美濃の斎藤龍興の目を北方城からそらすため、捨て石になると承知で砦づくりに取りかかります。

蜂須賀正勝の指図で、上流で切った材木を筏で流し、一晩で砦を組み上げます。斎藤方には「伊勢へ炭を運ぶ」と伝え、織田が伊勢を攻めるように見せかける細工もしました。

砦はできましたが、龍興の軍勢に攻められます。兄弟は砦に火をつけて退き、油に燃えうつった砦はひと晩で灰に。「一夜で燃えつきたから一夜城」という、思いがけない描き方でした。

一方、小一郎と夫婦になる許しをもらいに中村へ帰った直は、父に蔵へ閉じこめられてしまいます。抜け出した直は父と向き合い、「とと様の娘に生まれてよかった」と涙ながらに和解しました。ところが清須へ戻る途中、村どうしの争いにまきこまれ、幼い女の子をかばって斬られ、命を落とします。

戦から戻った小一郎は、直の亡骸を前にしても、はじめは事実を受け止められず、やがて叫び声をあげます。その小一郎の前に、作戦について尋ねてくる不思議な男が現れました。のちの竹中半兵衛(菅田将暉)です。

主な登場人物

  • 小一郎(豊臣秀長)/仲野太賀
  • 藤吉郎(豊臣秀吉)/池松壮亮
  • 直/白石聖(この回で退場)
  • 坂井喜左衛門/大倉孝二
  • 蜂須賀正勝/高橋努
  • 斎藤龍興(美濃の国主)/濱田龍臣
  • 安藤守就/田中哲司
  • 竹中半兵衛/菅田将暉(初登場)

史実と比べてみると

  • 墨俣一夜城:秀吉が墨俣(今の岐阜県大垣市)に一晩で城を築いたという話は、江戸時代後期の『絵本太閤記』などで広まったもので、『信長公記』にはまったく出てきません。後の時代の創作とする見方が有力です。
  • 『武功夜話』:墨俣築城をくわしく書いた『武功夜話』は昭和になって見つかったとされる文書で、記述の信頼性には批判が多くあります。
  • 墨俣という場所:墨俣に織田方の拠点があったこと自体は確かとされます。今の「墨俣一夜城」の天守風の建物は資料館で、当時の城とは別物です。
  • 北方城がねらいだった:墨俣がおとりだったという筋は、ドラマの解釈です。
  • 直はドラマのオリジナル人物で、その死も創作です。

振り返り

城は燃えつき、直も失う。勝ち負けでは割り切れない「一夜」でした。むだな争いで人が死ぬことへの小一郎の怒りは、このあとの彼の生き方を決めていきます。

放送中の回の記事や登場人物の解説は、大河ドラマ『豊臣兄弟!』特集にまとめています。

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