大河ドラマ『豊臣兄弟!』第9回「竹中半兵衛という男」は、2026年3月8日に放送されました。直を失って間もない小一郎が、兄とともに名軍師・竹中半兵衛を味方に引き入れようとします。
第9回のあらすじ
直の死からわずか10日。兄弟は蜂須賀正勝とともに美濃へ向かいます。斎藤龍興の家臣で知恵者として知られる半兵衛を、織田方に引き入れるためです。藤吉郎の無茶な命令は、沈みこむ弟に動き続ける理由を与えるための思いやりでもありました。
山中で猟師の姿で暮らす半兵衛は、ことばを使わず筆で話す変わり者。小牧山城の精巧な模型を見せるなど知恵の深さを見せますが、兄弟はさんざん振り回されます。頼まれた雉をとって戻ると、「城に入る」という書き置きを残して半兵衛は消えていました。織田と通じたと知った龍興が、半兵衛を殺せと命じたためでした。
一方、安藤守就ら美濃三人衆は、小一郎の「信長さまなら、新しいおもしろい世をつくる」ということばに動かされ、龍興を見限ります。織田信長は稲葉山城を囲み、兄弟は半兵衛の城から学んだ「抜け道」を見つけて龍興の逃げ道をふさぎました。稲葉山城は落ち、信長はこの地を「岐阜」と名づけます。藤吉郎の三度目の頼みで、半兵衛はついに仲間になりました。
落城の翌日、直の墓の前にいた小一郎に、直の父が話します。直は「争いはなくせなくても、むだな殺し合いはなくせる」と言い、ためた500文を賭けていたのだと。小一郎は「その賭け、必ず直に勝たせてみせます」と誓い、兄とともに強くなると心に決めました。
主な登場人物
史実と比べてみると
- 竹中半兵衛:天文13年(1544年)生まれとされ、永禄7年(1564年)にわずかな手勢で主君の稲葉山城を乗っ取り、のちに返したという話で知られます。
- 三顧の礼:秀吉が何度も通って半兵衛を家臣にしたという話は、江戸時代につくられた逸話が多いとされます。半兵衛はもともと信長の家臣で、秀吉の下につけられた与力だったとする見方もあります。
- 美濃三人衆の寝返り:安藤守就・氏家直元(卜全)・稲葉良通(一鉄)が信長方についたことは『信長公記』に書かれています。小一郎のことばが動かしたというのは創作です。
- 稲葉山城の落城:永禄10年(1567年)8月とするのが通説です(永禄7年説もあります)。龍興は城を出て伊勢長島へ逃れたとされます。
- 「岐阜」の名:禅僧・沢彦宗恩が出した候補から選んだといわれ、周の文王の岐山と孔子の生地・曲阜に由来するとされます(経緯には諸説あります)。
振り返り
直の「むだな殺し合いはなくせる」という願いは、このドラマの秀長を貫く芯になりました。話し合いで道を開く小一郎と、知恵で城を落とす半兵衛。ここから兄弟の陣営に頭脳が加わります。
放送中の回の記事や登場人物の解説は、大河ドラマ『豊臣兄弟!』特集にまとめています。
























